今回は久々に全館床暖房についてです。
床暖房の設定温度と床暖房の弱点についていろいろと。
床暖房設定温度
床暖房は、部屋の温度を設定できるエアコンとは異なり、床下を流れるお湯の温度を設定しなければならないので、お湯の温度と室温との関係を読むのに経験値が必要です。
慣れるまで、結構難しいんですよね。
そこで、みなさまへの参考のため、我が家での設定温度例を下記にまとめてみました。
外気温に応じて「レベル1」から「レベル3」までの3つのテーブルを準備しています。
目標室温は21℃。実際は19-22℃。
今年は暖冬なので、まだ「レベル3」には到達していません。
現在は「レベル2」で運転中。
寝室が暑いと寝られないので、寝室は基本的に寒めに設定しています。
上段の「レベル1」は、朝晩だけ冷える11月や4月に使う設定です。深夜電力の時間帯に、寝室以外の生活ゾーン(LDK,トイレなど)だけを暖房します。
電気代は1日400円ぐらい。
中段の「レベル2」は、昼間もそこそこ寒い日に使う設定です。
午前中の電気代が高くなる時刻(AM10時)までに部屋を暖めて、あとは深夜電力の時間になるまで低めの温度で頑張ります。
寝室も寝起きが辛くないように、深夜から午前中にかけて床暖房をつけます。
電気代は1日700円ぐらい。
下段の「レベル3」は、ようやく全館24時間床暖房になります。
都会では年に1回あるかないかの寒さの日に使う設定です。
我が家の地域は寒いので、例年だと1月2月はずっとこの「レベル3」のまま。
電気代は1日1,100円超。電気代の請求を見たくないです。
床暖房の弱点。立ち上がりが悪く、この際に電気代がかかる
床暖房の最大の弱点は、立ち上がり(応答性)が悪く、温度設定を高く変更してから数時間、多くの電気代がかかること。
かと言って、24時間設定温度を一定にするのも無駄が多いと思われます。
このため、我が家では、温度設定を高く変更する時刻を深夜電力の時間帯にしています。
つまり、OFF→ON、24℃→26℃など、お湯の温度を高くする方向に変更する時間が、すべて深夜電力の時間帯になっています。
こうすることで、立ち上がりが悪い床暖房でも目覚める頃には暖かくすることができ、電気代が高い時間帯には電気の消費を少なくすることができます。
外気温と床暖房設定温度との関係
かなり前に外気温と床暖房設定温度との関係について計算していました。
室温を20℃一定にするという前提のグラフで、
横軸が外気温、
赤色が設定温度、
水色が床の表面温度、です。
このグラフは、家のQ値や床材の性質などが分かれば作れるんですが、かなり面倒な計算が必要なので、家ヲタの人向きです。
一般の人は、だいたいこんな設定温度でこんな室温になるのね~という程度でOKでしょう。
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ちなみに、ちょっとヲタクさん向けのネタですが、上のグラフによると、外気温が-5℃のときに室温20℃を維持するために必要となる熱量Qは4490Wです。
消費電力2000Wのヒートポンプでは、COP2.3程度が必要ですが、-5℃でCOP2.3を維持できるのでしょうか。
ヒートポンプは温度低下に弱いですから、たぶんギリギリのラインでしょうね。
よって、我が家での床暖房利用可能な外気温は-5℃程度までだと思われます。
床暖房はエアコンと比較するとロスが大きいですし、暖房能力に余裕がないのも床暖房の弱点かも知れません。
とはいえ通常の寒さであれば問題ありませんので、上手に温度設定して、快適に冬を乗り切りましょう!
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