この絵から床暖房の場合に必要な熱量Qを求めると、
床暖房パネルよりも上の床側熱抵抗R1が小さくなれば、
室内に供給される熱量Q1(の割合)が大きくなり、
床暖房パネルよりも下の地面側熱抵抗R2が大きくなれば、
もうちょっと分かりやすくいうと…
R1が小さくなり、供給される熱Qが床側に流れる割合が増えます。
この結果、Q1は変わりませんがQ2が減り、Qも減ります。
Q2を小さくするためにR2を大きくすることは床暖房の基本です。
…ということが言えそうです。
さて、床暖房の場合の必要熱量Qについてですが、
Q値に基づいて必要熱量を計算した場合と比較して、
2階建ての場合、6%程度悪化、
ただし、この結果は、床からの熱損失の割合が12%(2階建て)、20%(平屋)であり、
床下温度が外気温と同じ場合です。
実際の床下温度は、Q邸の場合で14℃(外気5℃)でしたので、
私Qの印象では、Q値に基づいて計算する場合よりも必要熱量Qの値が改善されるのでは…
と感じています。
必要熱量Qの計算の際には、地面から供給される熱量(地熱)を無視できないような気がします…