床暖房の常識?!~必要熱量の求め方2

 
まずは前回の絵です

この絵から床暖房の場合に必要な熱量Qを求めると、
副作用として、以下のようなことが分かります
 
床暖房パネルよりも上の床側熱抵抗R1が小さくなれば
室内に供給される熱量Q1(の割合)が大きくなり
 
床暖房パネルよりも下の地面側熱抵抗R2が大きくなれば
捨てられてしまう熱量Q2が小さくなる
 
 
もうちょっと分かりやすくいうと…
 




 
(1)床の上にラグ等のマットやクッション、座布団を置くことはNG
もちろん、カーペットや子供のプレイマットも同様です
R1が大きくなって、Q1の割合が減ります
この結果、Q2の割合が増えて効率が悪くなります
 
(2)床に風を当てると効率がよくなる
R1が小さくなり、供給される熱Qが床側に流れる割合が増えます。
この結果、Q1は変わりませんがQ2が減り、Qも減ります。
 
(3)床暖房パネルよりも地面側の断熱が重要
Q2を小さくするためにR2を大きくすることは床暖房の基本です。
 




 
…ということが言えそうです。
 
上の(1)(2)には、「えーっ
うそー
って思われる人もいるでしょう
 
冬にマットやカーペットを敷くのはこれまでの常識ですからね
床暖房での常識は違うということですかね~
 
 
 
 
さて、床暖房の場合の必要熱量Qについてですが、
Q値に基づいて必要熱量を計算した場合と比較して、
 
2階建ての場合、6%程度悪化
平屋建ての場合、10%程度悪化、という結果が出ました
 
 
ただし、この結果は、床からの熱損失の割合が12%(2階建て)、20%(平屋)であり、
床下温度が外気温と同じ場合です。
 
 
 
実際の床下温度は、Q邸の場合で14℃(外気5℃)でしたので、
上の数字よりもかなり必要熱量Qの値が改善されそうです
 
私Qの印象では、Q値に基づいて計算する場合よりも必要熱量Qの値が改善されるのでは…
と感じています。
 
必要熱量Qの計算の際には、地面から供給される熱量(地熱)を無視できないような気がします…
 
 
 
 
 
 
地熱を考慮する場合はこちら

 
ごちゃごちゃしてきました
ちょっと考えたくないですね~
 
 
 
 
 
 




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