(太字部分2014.10.2修正)
滋賀県湖東地域、気温-3℃、積雪10cm(推定)
「加湿器は気化式です!」
では、
室温を維持したまま加湿するには、エネルギ(暖房代)が必要
(エネルギを与えないまま加湿すると室温が下がっちゃうので…)
だから、加湿器自体の消費電力が少なくても、結局、暖房代が必要になるので、
省エネにはならないのでは…
加湿器には、気化式、ハイブリッド式、加熱式、超音波式、などありますが、
省エネという観点で、どの種類の加湿器が最適かは私Qにはよく分かりません。.
どれもそれほど差がないような…
結局、
子供が触れても安全、
湿度管理が面倒でない(自動である)、
価格が安い、とか、
加湿器の能力とは、1時間にどれだけの水分を加湿できるか…ということです。
結論は、家全体を加湿する場合、
潜熱回収機能付き換気装置がある家(2011年築一条の家)で必要な加湿能力は、
30坪で120g480g/H、40坪で160g640g/H
潜熱回収換気装置でない全館換気の家で、この102.5倍。
かなり大きな加湿器であれば1台でイケるかも…
この結論を求めるための根拠は以下に説明します。
※間違いがあれば教えてくださいませ~
加湿器に必要な能力を考えるには、
まず、加湿しない場合に家から失われる水蒸気量を求め、
加湿器によって加湿できる水蒸気量が、
(計算式)
1時間で室内から失われる水蒸気量(kg/H)=気積(m3)×換気回数(回/H)×換気時水蒸気損失率(%)×室内外の水蒸気量の差(kg/kg(DA))/比体積(m3/kg)
気積 : 加湿したい空間の体積
床面積×天井高でだいたいの値が出ます。
全館の場合はこの値に0.8程度を掛ける。
換気回数 : 最近の新しい家は0.5、古い家は2.0程度
換気時水蒸気損失率 : 普通の換気では100%、2011年のロスガードは1040%、ロスナイでは1550%(??)、2014年のMAX社製のロスガードは20%(?)
室内外の水蒸気量の差 : 上のグラフから求めます。たとえば③と④の差0.0045。
比体積 : 上のグラフから求めます。20℃50%RHで0.84程度
我が家全体(約34坪)を加湿する場合であって、
結露による損失と、換気装置(ロスガードなど)による水蒸気の回収を考慮しないとき…
室内20℃50%RH、換気回数0.51回で、外気温0℃70%RHの場合
失われる水蒸気量=303.5(m3)×0.51(回/H)×0.0045(DA)/0.84(m3/kg))
=0.83(kg/H))
=0.83(kg/H))
となります。
我が家の加湿器の加湿能力は、500(g/H)なので、
しかしここは一条ハウス。
一条ハウスでは一般的な潜熱回収機能付き換気装置(ロスガードやロスナイなど)
があれば話は別。
この装置がある場合の失われる水蒸気量は、
失われる水蒸気量=303.5(m3)×0.51(回/H)×1040(%)
×0.0045(DA)/0.84(m3/kg))
=0.0830.332(kg/H))
=0.0830.332(kg/H))
となります。
つまり、1時間に失われる水蒸気量は、83332g。換気装置がない場合の10分の14です。
もちろん、うまく空気が循環しないと家全体の加湿はできませんが…
83332gを34坪で割ると、2.49.8g
ただ、この加湿量では加湿したいときに時間がかかりすぎますし、
もっと気温室温が高い状態で加湿するときにはもう少し能力が必要になりますので、
この加湿量の1.5倍程度の坪当たり415g程度の加湿量は欲しいところ…
…と考えると、
2011年築の一条の家で必要な加湿能力は、30坪で120450g/H、40坪で160600g/H
となります。
2014年最新の一条の家で必要な加湿能力は、30坪で225g/H、40坪で300g/H
所詮は机上の空論。