今回は、大手ハウスメーカーで建築する場合の新築住宅の坪単価が100万円を超えてしまうのではないかという話題です。
大手ハウスメーカーの坪単価は、そもそも高いのに、さらに値上げになるみたい。
固定資産税が約10年で16%ぐらい高くなってるって前回記事で説明したけど、さらに高くなるってことね。
これから家を建てる人は、坪当たり100万円は準備すべきなのか・・・
ウッドショック再来で住宅値上げ
日経新聞の記事で大和ハウス工業と積水ハウスが住宅価格を数十万円値上げするという記事がありました。(有料会員専用記事のようです)
ウッドショックは過去にもあって、今回が3回目とのこと。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF249BW0U1A520C2000000/
要するに、コロナの影響でアメリカを中心に在宅ワークのために住宅を新築する人が増えて、世界中の木材が不足している。このため輸入木材が値上がりしている。・・・ってことね。
この記事の中では、木材価格上昇の影響で、大和ハウスと積水ハウスで建築費用の1%の値上げって言ってる。
たかが1%と侮るなかれ。仮に3,000万円の1%は30万円、消費税込で33万円だよ。
33万円あったら何ができるかな?
家の価格から見ると33万円って少なく見えるけど、大卒初任給の2か月分の手取り額って感じかしら。大金よね。
2021年一条工務店の坪単価
2021年初旬での一条工務店の注文住宅の坪単価についてネットで調べてみました。
一条工務店には、グランセゾン、i-smartなど、色々なブランドがあります。ブランドごとで10万円程度の誤差はありますが、
一条工務店で注文住宅を建てる場合の坪単価は、
ざっくり70万円!
ただし、本体価格のみ。消費税除く!
仮に今回1%の値上げがされるとなると、消費税込で坪単価は約78万円ね。
ただ、この坪単価は、本体価格のみの坪単価なので、実際には、その他の費用で約20万円必要になるんだよ。
78万円に消費税込22万円を追加すると、坪単価は100万円。
一条さんは超高級住宅になったのね。
その他のハウスメーカーの坪単価の予測
一条工務店以外の大手ハウスメーカーの坪単価予測。実際の価格はちゃんとした見積を貰わないと分からないのが実情です。
私が一条工務店で建築した10年前の建物本体価格のみ坪単価(税別)は、だいたい35坪弱で、
一条工務店セゾンV平屋 55万円、
セキスイハイム(鉄骨)70万円、
積水ハウス 75万円、
住友林業 65万円、
程度だったかと思います。
一条工務店は、55万円から70万円で
約27%上昇。
固定資産税が約16%上がっているので、一条工務店以外のハウスメーカーでも10年間で建築費用は最低でも16%、利益+金利分も値上がりするので、20%以上は上昇していると予想できます。
これを踏まえて、各ハウスメーカーの坪単価が20%上昇したと仮定した場合の予測値は、
セキスイハイム(鉄骨)84万円、
積水ハウス 90万円、
住友林業 78万円、
となります。
消費税抜き、その他費用抜きですからね!
大手ハウスメーカーで家を建てる場合、本体価格にその他の費用を加えた坪単価は100万円超えが当たり前!
家を建てる人が減っちゃいそう。
木材価格値上がりについての雑感
最後に、木材価格上昇について感じることを書いておきます。
これから家を建てる人にって、木材価格上昇はかなりの痛手であることは間違いないですが、木材価格上昇がないとしても、新築住宅の値上げが顕著です。坪単価100万円は正直厳しく、良質な中古住宅を狙うほうがいいかも知れないと思う次第です。
新築住宅以外の選択肢も視野に入れるべきと感じました。
輸入木材が値上がりすると、国産木材の競争力が高まるはず。国内林業が復活して、国産木材がもっと普及するといいよね。