我が両親宅も一条工務店の家ですが、両親宅は、私Qの祖母を介護することを考慮した設計になっています。
つまり、介護の家なんですよ。
しっかし、介護の家にしたつもりが、失敗点もたくさんあります。
これから数回に分けて、介護するための家について、
成功したこと、失敗したこと、などを書いていこうと思います。
(前提)どの程度の介護を想定するか??
まず、介護の対象となる人のレベルはどの程度を想定しますか?
うちの祖母の場合、認知症なし+手押し車での歩行可能で「要支援2」
認知症+手押し車での歩行可能で「要介護2」でした。
現在は、認知症+車いす(立ち上がりのみ可能)で「要介護3or2」です。
完全寝たきりだと、「要介護4or5」(←最高レベル)
既に、寝たきりの人を介護するための家と、現在はちょっと足が悪いとか、現在は元気だけど将来に備えるための家とでは、全然考え方が違います。
私Qの両親は、「寝たきりの人を介護することは想定せずに、なんとか自力で歩行できる程度の人を介護する」という前提で、家を設計しています。
そして、このブログでも、「なんとか自力で歩行できる程度の人を介護しやすくするための知識」として紹介し、寝たきりの介護は除外しますので、よろしくお願いします。
(1)まずは玄関前のスロープを!
昔の家は基礎が低いので、玄関も低い位置にありましたが、今の家は基礎の上に玄関がありますので、玄関に入るには40cmぐらいは階段を上る必要があります。
しかし、この40cm、たった3段の階段でも、足の不自由な人には厳しいようです。
祖母は既に足が悪かったので、両親宅ではスロープを設置しました。
(LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5 : DMC-GH1 8.0mm f/3.5)
信楽焼のたぬきなど、ごちゃごちゃしてるのは無視してくださいませ。
右から左に上っていきます。
(2)スロープの仕様
スロープの難点は、かなりの場所を必要とすること。
図面で見てみると…
たった40cmを上がるのに長さ4.3mぐらい使っています。
勾配は約9%。
これ以上、急勾配だと、車いすを押すのがきつくなるようです。
幅は12cm+110cm+12cm。両サイドの12cmは、車輪脱落防止用に少し高くなった部分の幅です。
スロープにも設置基準があって、スロープが長くなると途中で踊り場を作る必要があるとか、いろいろありますので、傾斜地で玄関までの高低差がある場所では、スロープの設置はかなり難しくなるでしょうね。
せっかく設置したスロープで、けがをしないようにすることが大切です。
(3)スロープの設置費用
両親宅でのスロープの面積は5~6平米になりますが、
3年前で、「11万円弱+消費税」でしたね。
個人的には安いと思います。
家の中に土間を作って自転車を室内に入れる人なんかにも便利かも知れませんね。
玄関前のスペースに余裕がある人は、スロープを作ってみるのもアリでしょう。
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