新居での加湿器、加湿能力(加湿量)の選び方

そろそろ加湿器を検討する人が増えそうな時期になってきましたね。

 今回は加湿器について書いてみます。

 
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顕熱交換ができる換気装置があれば加湿で節約できる

高気密高断熱の家で、ロスガードなど、顕熱交換ができる換気装置がある家(顕熱交換の家)と、すきま風ぴゅーぴゅーの昔の家とでは、加湿器の選び方が全く異なります。

顕熱交換の家であれば、冷暖房代の節約ができることは容易に予想できると思いますが、加湿にかかる電気代や、加湿器そのものの費用でも節約ができます。

 

必要な加湿能力の結論

 

ごちゃごちゃした計算は省略して、 ざっくり計算すると、

顕熱交換なしの普通の家で必要な加湿能力は、30坪で1125g/h、40坪で1500g/hとなりました。坪当たり37.5mL/hです。

 

30坪で1時間当たり1リットル以上の加湿・・・

莫大な加湿量なので、全館加湿してたら頭がおかしいと言われます。

 

一方で、

2011年築の一条の家で必要な加湿能力は、30坪で450g/h、40坪で600g/hとなりました。坪当たり15mL/hです。

 

また、 

2014年最新の一条の家で必要な加湿能力は、30坪で225g/h、40坪で300g/hとなりました。坪当たり7.5mL/hです。

 

あ、家の中で結露が発生しない条件で、ですよ。

 

 

計算根拠など知りたいマニアックな人はこちらを参照くださいf:id:chienokobako:20140907035443g:plainf:id:chienokobako:20140907035443g:plainf:id:chienokobako:20140907035443g:plain 

最適な加湿器と必要能力 – Q家のブログ

 

 

顕熱交換の家ではカタログ値の「適用床面積」は参考にもならない

上の結論によれば、顕熱交換の家であれば、40坪の大きな家でも、家じゅう加湿する場合で加湿能力が600mLあればよいといえます。

 

では、実際に売られている加湿器の能力はどれほどか、

この加湿器を例にしてみましょう。 

加湿器の説明を読んでみると、 

 

 ●適用床面積:

・プレハブ洋室:32平方メートル(19畳)
・木造和室:20平方メートル(12畳)

●加湿量(室温20℃、湿度30%時):

・お急ぎ:800mL/h
・強: 700mL/h
・中: 500mL/h
・弱: 330mL/h

 

と書いてあります。

リビング用の比較的大型の加湿器です。

 

 

適用床面積だけを読むと、 あー、リビングだけでこれ1台が必要だなー、あと、寝室と子供部屋と・・・3台ぐらいは必要か。

ってなりますよね。

 

でも、顕熱交換の家では、適用床面積は無視してOKです。

読むのは加湿量の欄。

必要な加湿量が600mLで、最大800mL/h加湿できますので、フルパワーで加湿すれば家じゅう加湿するとしてもこれ1台で充分ってことが分かります。

 

それほど大きな加湿器がいくつも必要でないことが分かってもらえればOKです。

 

1台で全館加湿すると湿度が均一になるか心配

換気装置で空気は動いてますが、やっぱり加湿器に近いところの湿度が高く、加湿器から遠いところの湿度が低くなるような気がします。

特に、加湿器よりも風上になる部屋。

 

なので、加湿器を部屋ごとに使うほうがいいのかも知れません。

ただし、顕熱交換の家では、坪当たり15mL/h程度で充分なので、ごくごく小さな加湿器にしましょう。

 

加湿のし過ぎは結露の元ですからね。

無駄な買い物をしないように気を付けましょう!

 

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