介護の家のシリーズの第3弾。
過去2回の記事を読んでない人は、先に読んでくださいね。
初回の記事
要支援から要介護2までの介護をするために玄関前のスロープを設置 – Q家のブログ
2回目の記事
それでは今回の記事に行きます。
配偶者「以外」の介護が必要な場合、トイレ1つだと厳しい!
配偶者を介護する場合と、両親などの配偶者以外を介護する場合とでは、トイレを共用する家族の心理が異なります。←我が家の場合。
介護が必要なレベルになると、排泄の失敗がちょくちょく発生することがあります。
両親宅のばあちゃんの場合、便座に座る直前、たぶんズボンを下げるときか座ろうとするときに力が入って洩らしちゃう。
この結果、その辺を汚してしまう、ということが結構ありました。
こういうとき、ほかの家族の誰かがトイレに入った時に、「なんじゃこりゃ~」となってトイレが使用できません。
これって家族にとってはかなりのストレスです。
妻か夫がこういう状態でも我慢できるかも知れませんが、他の家族だと厳しそう。
したがいまして、介護の家にはトイレ2つ、がお勧めです。
トイレの出入口を引き戸にすることは必須
前回の記事「玄関」でも述べましたが、トイレの出入口が開き戸だと、車いす、手押し車では出入りが困難になります。
トイレにいちいち介助するならいいのですが、自力でトイレに行きやすくしておくべきと考えます。
やむを得なく開き戸にする場合には、必ず外開きに。
内開きでは、中で倒れられたときに、助けに入ることが困難になります。
同様の理由から引き戸でも戸袋がトイレの外側にあるほうがよいです。
手洗い場を便器より手前に配置する
両親宅のトイレです
便器のタンクの上で手を洗うタイプにすると、車いすや手押し車の使用中にはそこまで手が届かないことがあります。
なので、写真のように、手前側に手洗い器を別途設けることにしました。
トイレの中で車いすが転回できる広さを確保
写真では狭く見えますが、トイレの横幅は、設計図面の1.5マス(有効幅120cmぐらい)を確保しています。
室内用の車いすは、病院にある車いすよりも小型ですので、このくらいのスペースがあると充分転回できます。
カウンタ付の収納なんかを設置すると狭くなるので、なるべく便器の手前側には設置しないことが重要です。
結局はできる範囲で仕方なし
ほかにもいろいろありますが、家それぞれの事情がありますので、できる限りで優先順位を付けて介護に備えればよいかと思います。
介護する側、される側が、なるべく幸せになるように考えることが大切ですね。
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